Domaine de l'Aurage

ドメーヌ・ド・ロラージュ

1978年からサンテミリオンのテルトル・ロートブッフでワイン造りを始めたフランソワ・ミジャヴィル。1980年代のカルトワインブームの時代にプルミエ・グラン・クリュ・クラッセに迫る高い品質で広く知られるようになりました。ワインへの大きな愛情にあふれた人物で、同時に大変な自信家、彼の成功の裏には細部まで細かく考え抜かれた一つ一つの作業の積み重ねがあります。彼のスキルは天才的と言えるほどの素晴らしいもので、娘のニナ、そして息子のルイにも受け継がれています。
ブドウ畑を訪れてみると、所有するすべての畑で地表にとても近いコルドン仕立てのブドウの木が見られます。ミジャヴィル特有の仕立て方で、熟練したスキルを必要とするものです。地表の熱によってブドウの成熟が促されるほか、光合成の面でも有効で多くの実をつけ、ブドウの味わいも豊かなものになります。
ブドウの成熟の目安は「コンフィ・フレ」、つまりジャムより手前のフレッシュな砂糖漬けくらい、かすかに過熟した程度の熟度での収穫を目指し、醸造前に全ての区画、全ての品種を一斉にブレンド、それぞれのヴィンテージの個性が詰まったワインこそが真のワインの姿だと力説します。よってミジャヴィルのワインにセカンドラベルは存在しません。そして熟成に使用する樽はRadoux社のスペシャル・ブレンドによる新樽100%で熟成を経ます。