Domaine Jean-Baptiste Ponsot

ドメーヌ・ジャン・バティスト・ポンソ

シャロネーズのライジング・スター  
2011年に続き2013年、ブルゴーニュの「若手栽培プロフェッショナルグループ」が選ぶ若手ヴィニュロンの表彰台に上がったジャン・バティスト・ポンソ。コート・シャロネーズの代表する生産者の一人としてその名を確立し、彼のワインは世界中から引く手あまた。新しいヴィンテージはブドウが収穫される以前に完売しています。それもそのはず、赤ワインにはエレガントで香り高いフルーツ、滑らかな質感がそなわっており、白ワインにはたっぷりとしたアタックがありながらも美しい酸そしてクリアな果実感があるのです。どちらもリュリーらしさをよく表しており早くから楽しめる親しみやすさがありつつも、背景にはこの土地のテロワールのポテンシャルを感じさせるものがあります。地質学的にリュリーはモンラッシェの斜面と同じで、しっかりとしたミネラルに支えられた奥行きのあるワインが生まれます。  

相次ぐコート・ドールの価格高騰を受けて、ますます注目が集まるシャロネーズのなかでも若手トップ生産者に挙げられるジャン・バティスト。もともとは家畜や農業で生計を立てていた家系で1954年に祖父のリュシアン・ポンソがドメーヌを立ち上げました。父ベルナールはブドウ栽培に力を入れネゴシアンにブドウを売るなどして畑を拡大。そして2000年にジャン・バティストが土地を譲り受け自らの名前で再スタートし2013年からは100%ドメーヌ元詰になりました。
当初からジャクソンやデュルイユ・ジャンティアルなどこのアペラシオンを代表する生産者をイメージに描きながら常に高みを目指し、当初から熱心に畑仕事に取り組んできました。最高のブドウを収穫することを第一に、月のカレンダーを見ながら日々の畑仕事に膨大な時間を費やし、現在は徐々にビオロジック栽培への転換を進めています。    
                                            
収穫前に畑でしっかりと選果したのち機械で収穫をするのも彼のスタイル。ブドウがフレッシュなうちに短時間で収穫を終わらせ醸造に回すことが可能です。当初からこのやり方にこだわり、自分なりに機械の調整など感覚をつかめるようになってきたと話します。「初めはバッシングを受けたことも多かった。でもこの方法は僕の仕事を成功へと導いてくれた。良い料理があれば、箸であろうがナイフ・フォークで食べても美味しい。それと同じことで、良いブドウが何よりも大切なんだ。僕だけではなく、多くの顧客が僕の仕事ぶりに満足してくれている。それが一番大切なことだと思っている」                               
優れた醸造家でもありテイスターでもあるジャン・バティスト。祖父と父から受け継いだ大切な畑から最高のワインを造りたいという情熱、カリスマティックな才能と経営者的な頭の良さ、そして顧客を大切に思う気持ちがこのドメーヌを成功へと導いています。