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- Château de Rieux シャトー・ド・リュー
- Château Champ des Sœurs シャトー・シャン・デ・スール
- Clos de L'Anhel クロ・ド・ラネル
- Abbotts & Delaunay メゾン・アボッツ
- Maison Antech メゾン・アンテッシュ
- Château Rives-Blanques シャトー・リヴ・ブランク
- Ermitage du Pic Saint Loup エルミタージュ・デュ・ピック・サン・ルー
- Mas Cal Demoura マス・カル・デムラ
- Borie la Vitarèle ボリー・ラ・ヴィタレル
- Domaine de Petit Roubié ドメーヌ・ド・プティ・ルビエ
- Les Crus Faugères レ・クリュ・フォジェール
- Mas Baux マス・ボー
- Domaine de la Rectorie ドメーヌ・ド・ラ・レクトリー
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- Château de Fleys シャトー・ド・フレイ
- Domaine Taupenot-Merme ドメーヌ・トプノ・メルム
- Domaine Françoise & Denis Clair ドメーヌ・フランソワーズ・エ・ドニ・クレール
- Domaine Morey Coffinet ドメーヌ・モレ・コフィネ
- Domaine Regnard Christian ドメーヌ・ルニャール・クリスチャン
- Domaine Roger Lassarat ドメーヌ・ロジェ・ラサラ
- Domaine Rollin Père et Fils ドメーヌ・ロラン・ペール・エ・フィス
- Domaine Jean Baptiste Ponsot ドメーヌ・ジャン・バティスト・ポンソ
- Domaine de Saint-Ennemond ドメーヌ・ド・サン・テヌモン
ドメーヌ・エティエンヌ・シモニス
2017年1月、ビオワインの展示会ミレジム・ビオで初めて出会ったカティアとエティエンヌのドメーヌ・シモニス。アルザスの若手ホープとして多くの生産者から期待されるドメーヌです。コルマールの北、アメルシュヴィール村(Ammerschiwihr)で17世紀からブドウ栽培を行ってきた家系で現在7ヘクタールの畑を所有、2011年にビオディナミに認定されました。アメルシュヴィールと言えば2007年に正式に認定された最新のアルザス・グラン・クリュ、ケッフェルコフが代表的な畑で、多くのワイン評論家も高く評価するグラン・クリュです。 3代目のエティエンヌは1996年、20歳の時に父ルネからドメーヌを受け継ぎビオディナミを試験的に取り入れた品質重視のワイン造りをスタート。この農法に興味を持ったきっかけは、彼が17歳の頃。ボーヌの学校で知り合ったドメーヌ・ルフレーヴの従業員の息子と知り合い、彼の自宅に行ってビオディナミが実際どんなものなのか見せてもらったこと。父がやっていたような農薬や除草剤を使う従来型の農法に疑問を持ち続けていたエティエンヌには衝撃的な出会いだったのです。そしてビオディナミのコンサルタントとして世界的に引っ張りだこのピエール・マッソンから直接指導を受けました。「ブドウ栽培者というより“農民”のように生きたいと思っていた。それを可能にするのはビオロジックではなくビオディナミという選択肢だった」と話します。
テロワール・畑
ヴォージュ山脈の裾野にあるアメルシュヴィール。山脈が西からの雨雲を遮るため年間550ミリとアルザスでも特に雨が少なく暑い場所、ブドウがしっかりと熟すことができます。7.23ヘクタールの畑の大半はアメルシュヴィール特有の花崗岩質の地質。シモニスの畑はケッフェルコフなど丘にある区画を除き、ほとんどがヴァイス渓谷の扇状地にある砂利質の土壌です。平均樹齢は約40年と高めで、古いものでは60年にもなります。畑での仕事は他のビオディナミのドメーヌとほとんど変わらぬ手法を取り、トクサやイラクサ、スギナ、調合剤500番と501番を使用します。2010年以降、樹液のスムースな流れ方を追求しブドウの生命力を高めるプーサール型の剪定方法を採用。これはブドウの木を死に追いやる病気レスカへの対策としても取り入れられるようになっています。
ワイン造り
カーヴには1950年から使用するアルザス伝統のフードル(大樽)、ステンレスタンクと228Lのオーク樽があり新樽は使用しません。基本的にフードルはシルヴァネール、ピノ・ブラン、ピノ・グリに使用し、純粋な果実感を生かすためリースリング、ゲヴュルツトラミネールにはステンレスタンクを用います。醸造は天然酵母のみ、ごくわずかな量の亜硫酸を用い自然に醸造、熟成を進めその間添加物を加えることも、補糖もしません。