南仏の太陽と海風を浴びて育った丸みのある優しい果実味
プロヴァンスで先駆的にワイン造りを行っていたかつてのLordas侯爵のドメーヌ、シャトー・トゥール・サントノレ。18世紀に建設されたシャトーはベル・エポック様式の塔(トゥール)があり、古き良きワイン造りの跡が見られます。1988年からセルジュ・ポータルが運営、セルジュの祖父がLordas侯爵の土地の管理人をしていたことから1972年に土地の一部を購入することができました。その後畑を拡大し、現在は31ヘクタール、土壌や畑の向きの異なる飛び地の4区画の畑を所有しています。2011年からはビオロジック栽培を行い今後はビオディナミ栽培への完全転換を目指しています。ビオディナミでなければならない理由は、「今まで飲んだワインで感銘を受けたものはビオディナミで造られたものだったから」とセルジュ。転換に向け着々と準備を進め、2021年には地中海に臨む新しい醸造所も完成、より細部にこだわったワイン造りが可能となりました。
生産量の約80%がロゼワインで、白ワインはたったの5%ほどにしかすぎませんが人気が高くセルジュは力を入れています。白い花の優しい香りに加え、バナナやレモンを思わせる果実感豊かな香りとふくよかな味わいにアーモンドのようなアクセント。カンゾウ(甘草)のような甘いスパイスの長く豊かな余韻が続きます。プロヴァンスらしい果実のボリューム感がありますが、重くなりすぎることなくみずみずしい酸との繊細なバランスが心地よい白です。
収穫は良いブドウを見極めながら行い、そして選果台での丹念な選果を経ます。スキンコンタクトを行いブドウの繊細なアロマを抽出し醸造、その後6ヶ月間ステンレスタンクで熟成させます。
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